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2004年 08月 28日
文科省の来年度概算要求
しんぶん赤旗の「ニュース・NEWS」によると,文部科学省が27日の発表した2005年度予算の概算要求では,国立大学法人への運営費交付金は「前年度比2.0%増の1兆2666億1300万円とされている.

2.0%は,法人化前の例年の要求と比べてどうなのだろう.「効率化係数」(国立大学法人運営費交付金算定ルールの概要)との関係はどうなっているのだろうか.

ちなみに,廃止が議論になっている義務教育費国庫負担金も1.2%増が要求されている.
# by nobu_san | 2004-08-28 23:43 | 大学問題
2004年 08月 06日
独立行政法人 − 国立大学法人
内閣府独立行政法人評価委員会は,国立公文書館が独立行政法人化後,公文書収集に支障が生じており,国の機関に復帰させるべきだとしている.(読売新聞ニュース)

行政改革で「切る」ことが直ちに効率化に繋がらない好例だろう.

国立大学法人も法人化後,混乱状態にあると思うが,こちらの場合は法人化によって教育・研究に支障があっても,国立に戻せということにはならず,各大学に責任が転嫁されるのだろうなあ.
# by nobu_san | 2004-08-06 23:30 | 気になること
2004年 08月 05日
サッカー反日問題
アジアカップでの中国人観客の反日問題が報じられている.

小泉首相の靖国問題等,日本側が中国人の反日感情をあおっている感じもあるが,スポーツ観戦の場に持ち込まれるのは,あまり気持ちの良いものではない.

しかし,4日の衆院外務委員会での川口外務大臣の「(中国人は)日中戦争時代のことを考えたかも知れない.そういうことを教育された結果かも知れない」というコメントは面白い.まずは,外務大臣が国会でそんなことを発言して問題ないのか.外務大臣のコメントとしては中国への内政干渉の恐れもある.

それよりも,愛国心の押しつけを図ろうとしている我が国政府の閣僚としては,批判するよりもむしろおおいに参考にすべきではないのか.
# by nobu_san | 2004-08-05 22:47 | 気になること
2004年 08月 02日
国立大学法人の「経営」
北海道新聞の26日夕刊のコラム「今日の話題」は,4月の法人化に伴い,国立大学は「経理から経営」に変わったというコメントを報じた.収支を毎日モニターして予算を見直したり,ペット病院の収益増を喜ぶのが大学の「経営」なのか.

確かに法人化後「学長が人件費を把握」するようになったかも知れない.しか し,経営の基本はお金の使い方ではなく,人の使い方ではないのか.

北大教職員組合は,契約職員にも正規職員同様に有給の夏期休暇を認めるよう要望している.法人化で疲れきっているのは正規職員も契約職員も同じ.夏期休暇がある人と無い人が混在しているより,わずか3日でも全員に認めれば元気も出る.しかし,たったそれだけのことが「経営者」には出来ない.他大学の様子を見てしまう. 横並びで安心を求める意識は法人化前と何も変わらない.

もうすぐ人事院勧告が出る.国立大学法人の経営手腕が問われる.浸透させようとしているのが「国から金は来ない.でも頑張って働いてください」では人は動かない.
# by nobu_san | 2004-08-02 23:32 | 大学問題
2004年 07月 14日
大学職員の超勤手当問題(その2)
共同通信が7月13日に配信した記事によると,広島大職組が「時間外労働手当」の不払いで広島大学を労基署に告発した.

6日に大学病院の教員の超勤手当問題を書いたが,「職員」にも問題があることが公になった形だ.

この問題で,各大学法人が,教育・研究費を削ってでも不払いの超勤手当を支払え,というような対応は間違っている.法人化前の国家公務員時代から全国の国立大学で不払い残業は慢性化していたのだから,本来は,広島大学というより,法人化の際に何ら手を打たなかった文科省および国会が責められるべきだろう.以下の配信記事の文科省人事課のコメントはすっとぼけている.まるで人ごとだ.

時間外手当も払えない財政状況の各大学法人だが,「効率化係数」が掛けられ,今後毎年数%ずつ予算(運営費交付金)が削減される.

以下,配信記事:
ーーー
広島大教職員組合(広島県東広島市、佐藤清隆委員長)は13日午後、広島
大で時間外労働分の賃金不払いがあるなどとして、広島中央労働基準監督署に
立ち入り調査を求め、告発状を提出する。

 文部科学省人事課は「国立大学法人が賃金不払いで告発される例は聞いたこ
とがない」と話している。

 組合によると、問題点は(1)労使協定に違反する時間外労働をさせている
のに、大学は実労働時間を把握していない(2)時間外労働分の割増賃金を月
10−30時間程度しか支払っていない−の2点。

 超過勤務は特に事務職場で目立っており、法人化後の5月下旬ごろ、職員か
らクレームがあった。組合が勤務状況を調査。労使協定で定められた業務以外
での残業が恒常化し、残業手当は月10時間程度しか支払われていないことが
分かった。
# by nobu_san | 2004-07-14 22:37 | 大学問題