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2004年 06月 15日
自衛隊より「災害救助隊」
13日の新聞で報道された「日本世論調査会」の自衛隊に関する全国世論調査結果が面白いと思う.

自衛隊に今後,最も期待する役割については「日本の安全の確保」42%,「災害の救助・復旧」29%,「国内の治安維持」14%,となっている.しかし,自衛隊を「身近な存在」と思うのが48%で,自衛隊が最も役立っている分野は「災害の救助・復旧」が70%となると,どうも国民は自衛隊を「軍隊」としてではなく救助隊として評価しているのではないのか.もしかしたら,上の設問の「安全の確保」の「安全」という言葉にしても国の政治的な「安全」ばかりでなく,災害に対する「安全」も回答者の意識に入ってしまっているのではないだろうか.救助隊として自衛隊を「身近な存在」にして,軍隊を意識させないのはうまいやりかたなのかも知れない.

自衛隊の多国籍軍への参加も「治安維持活動」ではなく「人道支援」活動のためだけの参加なのだという.「現実」に合わせて憲法を改正しようという議論をするなら,「現実」に合わせて,自衛隊を国際的な「災害救援隊」に改編しようという議論もあって良いのではないか?
by nobu_san | 2004-06-15 01:01 | 気になること
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