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2005年 03月 09日
学生委員の順番がまわってきた
5年ぶりに学生委員の順番が回ってきた.

うちの学科の場合,学生委員は学部から大学院までの教務関係から休学申請の窓口等,対学生関係のかなりの部分を担当する.主な業務としては,学生が卒業等に必要な単位をちゃんと取っているかの履修状況の確認,学科共通授業のシラバスや成績のとりまとめ,期末試験日程の調整,卒業研究報告会や学位審査会の調整等だ.他の学科から来た教員によると,他学科の3倍くらいの業務量だという.さっそく今日は,前任者から引き継いだ資料を参考にしながら,4月に2年生と3年生を対象に実施するガイダンスの案内掲示を作成した.ガイダンスでは4年次に研究室に配属されるのに要する単位数や,卒業に必要な単位数の説明,さらには実験等での安全に関する説明をしなくてはならない.

前回5年前に担当したのは10月に研究所から大学に赴任して来た次の年度で,大学の年間行事もさっぱり分からなくて苦労したが,今回はおよその流れは分かっている.むしろ前回の経験があるだけに,既に相当憂鬱だ.前回は学生委員の作業は夜にすることも出来たが,現在は組合の役員のため,夜はそっちの仕事に使うことも多い.

しかし,今日やっていたような掲示ビラの作成や,授業時間割の調整,学科共通授業の成績のとりまとめ,さらには各学生の授業履修状況の確認といった作業は,なにも教員がやらなくても事務職員がやれば出来る仕事だと思う.特に毎年交代で教員が担当していくよりも,経験を積んだ専門の職員がちゃんと居れば,どれだけ効率的に物事が進むだろうことか.そういう仕事を教員がやっているのは,うちの学科(専攻)の事務職員がサボっているからという訳ではない.公務員の定員削減の結果,国立大学の現場には,専門職員として教育・研究を支援するだけの十分な職員が居ない.事務職員は事務職員でちゃんと仕事をしていて,場合によっては不払い残業をしてまで頑張っている.大学中央の事務職員まで不足して来たため,専攻事務室を廃止してしまおうという議論もあるから,今後ますます状況は悪くなるに違いない.幸い教員は「裁量労働制」としたので,いくらでも業務を増やすことが出来る...
by nobu_san | 2005-03-09 01:10 | 大学問題
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