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2006年 05月 26日
「行革」法案可決
行革法案が可決された.

3月にblogに書いて以来,最近は教育基本法に気を取られていた.原案通りで可決されているのだとすると,これで国立大学法人も「法人化」の大前提を失い「定員削減」に関しては独立行政法人と同じ扱いとなる.

第二章 重点分野及び各重点分野における改革の基本方針等
第四節 総人件費改革
 (趣旨)
第四十二条 総人件費改革は、国家公務員及び地方公務員について、その総数の純減及び給与制度の見直しを行うとともに、独立行政法人、国立大学法人等(国立大学法人法(平成十五年法律第百十二号)第二条第五項に規定する国立大学法人等をいう。以下同じ。)、特殊法人及び認可法人(特別の法律により設立され、かつ、その設立に関し行政官庁の認可を要する法人をいう。以下同じ。)の役員及び職員についても、これに準じた措置を講ずることにより、これらの者に係る人件費の総額の削減を図ることにより行われるものとする。

 (独立行政法人等における人件費の削減)
第五十三条 独立行政法人等(独立行政法人(政令で定める法人を除く。)及び国立大学法人等をいう。次項において同じ。)は、その役員及び職員に係る人件費の総額について、平成十八年度以降の五年間で、平成十七年度における額からその百分の五に相当する額以上を減少させることを基本として、人件費の削減に取り組まなければならない。
2 独立行政法人等を所管する大臣は、独立行政法人等による前項の規定による人件費の削減の取組の状況について、独立行政法人通則法(国立大学法人等にあっては、国立大学法人法)の定めるところにより、的確な把握を行うものとする。

   第三章 行政改革推進本部
 (資料の提出その他の協力)
第七十四条 本部は、その所掌事務を遂行するため必要があると認めるときは、国の行政機関、地方公共団体、独立行政法人及び国立大学法人等の長並びに特殊法人及び認可法人の代表者に対して、資料の提出、意見の開陳、説明その他の必要な協力を求めることができる。

昨日,偶然うちの労務担当理事に遭った時に「良かったですね」と挨拶すれば良かった...
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by nobu_san | 2006-05-26 22:49 | 大学問題
2006年 05月 25日
教育基本法改悪反対署名活動感想
昼休み.組合が学内の食堂前で行なった教育基本法改悪反対の署名活動に参加した.拡声器も使っての行動は,たぶん法人化後初ではないだろうか.今日は,大学向きに10条改悪と大学の関係を説明したビラだけでなく,ティッシュペーパーも配っての活動だった.

非常に重要な法案であり,ちょうど衆院の特別委員会で審議が始まったところだから,もしかしたら結構な反応があるかなと思っていたが,予想外/予想通りに反応は鈍かった.結局私自身は5人枠の署名用紙を4枚,つまり20人弱しか署名してもらえなかった.

改悪に賛成なのか,それとも関心が無いのか.あるいは,今の政治状況では何を言っても無駄だと達観しているのか.

もっとも,従来型「組合員」にとってはこれほど分かりやすいと思われる問題でも,署名活動を大して組織出来ないのだから.なかなか厳しい...大学には世論形成の核となる力はないのかな.

じだんだを踏んでいるだけではだめだろう.どうしたら良い.
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by nobu_san | 2006-05-25 23:29 | 大学問題
2006年 05月 22日
科学と軍事研究
先週,東京ビッグサイトで開催されていた「国際バイオEXPO」に行って来たうちのポスドクが,某人材派遣会社のパンフレットをもらって来た.

なんと,それの一ページ目の見出しが

産業や学術研究、
さらには軍事の世界まで伸展する
外部スペシャリストの活躍。

となっている.

人材派遣会社が企業の宣伝に使うパンフレットに「軍事」がさらっと出て来ていることに非常な驚きを感じた.当然この会社は企業イメージの向上になると思って使っているのだろうし,そうだとすると,もしかしたら現在の社会一般には科学の軍事利用にはさほど抵抗感が無いということだろうか.

たとえ科学技術が活かされている「軍事」技術が高度な先端テクノロジーを意味するものであったとしても,その技術の向かう先にあるものは単に人の死だろう.そういった想像力を欠いて,自身の科学技術を磨く者を評価したくはない...
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by nobu_san | 2006-05-22 21:50 | 憲法・平和
2006年 05月 14日
歴史は繰り返すか
昨日の道新夕刊の「私のなかの歴史」欄,日本さくらの会「桜守」浅利政俊さんの「花のもとにて我生きん」の連載6回目.「民衆の歴史」を記録する活動をされたことの最後にエルンスト・ブロッホが引用されていました.

歴史は繰り返さない.
だが,何かが歴史にならなかったところ,歴史を作らなかったところでは,歴史は丸ごと繰り返す.

きちんと歴史を作り,教えて来なかった我が日本では「丸ごと繰り返す」のは今更どうしようもないのだろうか.教育基本法「改正」反対署名を学生に促しても,どうも反応が悪い.むしろさっぱり関心が無い.サイエンスだネイチャーだとはさかんに騒ぐのだが...

このブログには,ほぼ一年前にも教育基本法問題を書いている.改悪を進める方はじりじりと着実に進めて行く.今回,教育基本法改悪反対の署名の依頼に歩いてみて,大学院生クラスの「知識人」の中にも憲法9条は「非現実的」ということを言う人たちが居るのに接してちょっと暗くなった.マガジン9条でも勧めてみようか.
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by nobu_san | 2006-05-14 11:08 | 憲法・平和
2006年 05月 09日
「公務サービス」ということ
自動車税の納税通知書が郵送されて来た.

ちょっと(かなり)驚いたのは,封筒の裏面に某外資系生命保険の広告が印刷されていたこと.「この広告枠は,封筒の紙面を有効活用し,広告収入を道民の皆様のくらしに活かそうとする北海道の新たな取組です.」とあった.私には相当違和感があるが,「普通の人」には気にならないのだろうか.

確かに財政難の北海道としては,評価できる取組なのかも知れない.しかし「公務サービス」の連絡封筒に私企業の広告を掲載して,その広告収入で稼ごうというのはどうもすっきりしない.広告主の選定はどうなっているのだろうか,といったことも気になるのだが,もっと気になるのは,公務サービスで稼ごうということそのもの.極端なことを言えば,公務員の給与だって自分らで稼げということになるのだろうか.そういえば,不勉強で良く分かってないのだが,市場化テストで公務組織が入札するのは,そういうことになるんだろうか.その場合原資は税金だろうが.

アメリカに3兆円くれてしまう金はあるのに...
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by nobu_san | 2006-05-09 22:28 | 気になること
2006年 05月 03日
憲法記念日
憲法記念日を前にして,北海道新聞は2日の夕刊の文化欄に渡辺治の「日本国憲法前文を読み直す」というコラムを載せた.夕刊とはいえ,こういうのを載せる道新は好きである.ただ,残念ながら道新のホームページには掲載されていないようだ.

改憲派に常に敵視され,「罵倒されさえする前文」を読み直し,「ただ一点,戦争に明け暮れてきた過去の日本を否定し,武力によらない平和の原則を表明することに集中している」点で,「理想の前文」ではなくても「最良の前文」と断言している.

これをうやむやにして捨て去り,自衛隊の米軍との一体化を図り,アジアでの孤立化を深める権力者たちの振る舞いからは,「普通」の感覚からすれば八方ふさがりの未来しか見えて来ない.

教育基本法もそうだ.現行法は,もしかしたら理想でなくても最良の基本法ではないか.10条によってこれまで(実際はともかく)教育の政治的支配と官僚的支配が法的には禁じられて来た.「改正」案では逆に行政の積極的な関与が規定される.文科省は「教育基本法改正推進本部」を設置して,取り組みを強化する.一旦「装置」が作られたら,権力はそれを最大限利用する(あるいは,非権力側は,それに最大限順応しようとする)ことを法人化という機会に身を以て体験している大学人は,これに強く反対する責務があろう(憲法12条).
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by nobu_san | 2006-05-03 01:25 | 憲法・平和
2006年 05月 02日
メーデー
メーデーの集会とデモ行進(道労連系)に参加して来た.今年も昨年同様の雨で寒いメーデーだった.教育基本法改悪反対のパフォーマンスや,ある会社を不当に雇い止めされた労働者がリアルな連帯の挨拶をしたのが印象に残った.北海道新聞の夕刊では「将来に不安,政府に怒り」との見出しで報じられていた.連合系も高橋知事を招待せず,距離を置いたらしい.

何系にせよ「メーデーだ」といってお祭りデモ行進出来るような現状は,まだ良いのかも知れない.ホワイトカラーエグゼンプションに代表される労働基準法の改悪が進められようとしている.もしかしたら,数年後にはお祭り騒ぎでなく,原点に戻ったメーデーが開催されるような世の中になっているのかも知れない.

ところで,実は私は休暇を取って集会とデモに参加したのだが,あとで良く考えたら,公務員で無くなってスト権を獲得したのだから,メーデー参加(1日ストライキ)で年休を取らなくても良かったのかしら.国立大学教職員のみなさんはどうしているのでしょう?
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by nobu_san | 2006-05-02 00:24 | 憲法・平和