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2006年 01月 24日
公務員削減と国立大学法人職員
国立大学法人の教職員も,公務員の5%純減に合わせて削減するのか.国立大学が,自ら定めた(はずの)「中期目標・中期計画」を修正してまで,それに従うのかどうかが話題になっている.

正直なところは,いいかげん付き合うのが嫌になっているので,どうにでも好きなようにしたらいい,という感じだ.将来の大学にとっては,効率化の議論が最も重要なのであり,40人相手の教育がうまく行かないなんて悩んでいる必要なんて,おそらくないのである.

ちなみに今日の夕方,私の所属の学科の教務委員会(教室会議)では,専攻(学科)事務室の廃止予定が報告された.合わせて学科の図書室も全て廃止される.学部の中央事務に統合された後も教務関係や予算執行関係は引き続き対応されるということだが,おそらく会議出席者の誰一人信じていない.もとはと言えば,職員数の削減,効率化に対応するためのものだ.報告書では教員も「痛みに耐えよ」とされていたのである.議論され検討されるのはせいぜい「仕事」のリストであり,実際の距離や,歴史に基づく個々の職員の持っている自負やノウハウ,そして教員と事務職員の間の互いの信頼関係のような数値化されないものは顧みられることはない.
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by nobu_san | 2006-01-24 01:15 | 大学問題
2006年 01月 18日
授業
学期末が近付いて,学生による授業評価アンケートを実施する時期が来た.

毎年の私の授業の評価は,決して良くない.評価アンケートの自由記述欄には,一定の割合で「授業進行が速すぎる」という批判が書かれる.毎回,これでも速かったか,とまた反省することになる.学期の始めには「今回はゆっくりやってみよう」と意識して始め,学生に質問しながら「授業」をしてみるのだが,何回かの質問に学生が無反応であるとくじけて「講義」になってしまう.

シラバスの注意事項にも書いているし,毎年一回目の授業時間の最初に「教科書が指定されている授業なので,予習してあることを前提に講義するよ」と説明し「教科書に書いてあることの意味は実はこういうことだ」という感じで進めたいのだが,もう一工夫必要か.しかし「教科書を読めば分かること」を丁寧に説明するのでは面白くないし.いいアイデアが無いか.何を質問してみても全くレスポンスの無い学生と,小テストもいつも満点で,講義室の前の方に座ってノートも取らずに私の話を聞いている学生のバランスもどうしたものか.FDにも参加したことはあるのだが...

しかし,今日は時間配分に失敗して時間が余ったので,復習を兼ねて質問をしながら少し議論してみようとしたら「早く終われ」というし,どうも良く分からない...おしまいに,何か質問はないですかと訊いてみたら「追試はあるのですか」と来た.それはないだろう...

しかし,なぜか妙に出席率だけは高い...
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by nobu_san | 2006-01-18 23:34 | 大学問題
2006年 01月 16日
小泉首相の軍隊
陸上自衛隊が米海兵隊の第一遠征軍の指導のもとで離島奪還訓練を実施している.

訓練は,他国の部隊に侵攻された日本の離島を奪還することを想定しており,離島防衛を目的とした日米共同訓練は過去に例がなく,米国本土での米海兵隊と陸自の実動訓練は初めてである.なぜ,今,そういう訓練を実施するのかは当然各国の興味を引く.TVのニュース報道を見ていたら,記者会見でも「なぜ」が問われていた.もちろん問いたいのは中国を意識してのことかとかいうことであろう.

しかし,外国の記者に「なぜ,離島奪還訓練が必要なのか」と訊かれて,自衛隊の広報担当武官は「離島が侵攻されたら,奪還しないといけないから」というような説明をしていた.諸外国の記者(国民も)には,あの質疑応答はどう見えたんだろうか.私自身は,指揮監督者である小泉首相の影響が答弁法にも現れていて,小泉首相の軍隊の広報担当らしい説明だと「納得」したのだが...
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by nobu_san | 2006-01-16 00:01 | 憲法・平和
2006年 01月 07日
いまどきの「常識」
ある学会に出張する飛行機と電車の中で,香山リカの「いまどきの「常識」」(岩波新書)を読んだ.

どうも病気に近いが,こんなのを読んでいても,ついつい「大学」と重ねてしまう.

「偉い人」には逆らうな,という節では,尾崎豊が最近の学生には受け入れられないと紹介しているが,「多くの人が今,『決まってしまったことなんだから』ということばを口にする」とか「その法律やシステム,あるいはリーダーが本当に信頼できるものや人であるかどうかが問題なのではなくて,...」とかはそのまま大学人と国の関係にも当てはまるのではないか.「おとなたちの多くは『本当は反対なのだが,ノーと言って足並みを乱すことは誰にも許されない』と主張を引っ込めて知らんぷりを決め込む」のを見て育つ「若者たちは,『本当は反対だけれど』とさえ感じ」なくなってしまっているらしい.それで良いのだろうか.

何よりも「国益」優先,という節も気になった.「国益」を「大学益」に代えれば,今の大学の雰囲気に近いのではないだろうか.いつのまにか「国益」が国民の利益でなく「国」のそれになってしまっていることも含めて.

しかし,精神科医の書いた本を読んだ私自身の問題としては,「こんなのを読んでいるヒマがあったら,論文でも読んだ方がいいんじゃないだろうか」とふと思ってしまうことか...大してホットな研究をしているわけでもないのに(いや,してないから,だな)「評価圧力」にやられている...
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by nobu_san | 2006-01-07 23:17 | 憲法・平和
2006年 01月 05日
公務員にも争議権?
四日の北見での街頭演説で,自民党の武部幹事長が公務員にも争議権の付与の可能性を示した,とのことだ(例えば日経).

公務員制度改革に関連しての話のようだが,これだけ公務員たたきの雰囲気が定着したその後に争議権を返してもらっても果たして使えるのかな...非公務員となった国立大学でさえ,「公務員たたきの流れ」を理由に公務員よりもわずかでも労働条件を引き上げることを自主規制している.
まあ,これだけ組合の弱体化に成功すれば,もう争議権でもなんでもどうぞご自由にということかな.

ちなみに,自民党の「新憲法草案」では,28条にも15条にも,そのあたりのことは読み取れない...ように思うが...
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by nobu_san | 2006-01-05 22:36 | 気になること