カテゴリ:憲法・平和( 89 )
2006年 06月 08日
愛国心
昨日の赤旗にディクシー・チックスの記事があった.無粋な私は,以前の記事には気がついておらず,このことをこの記事で初めて知った.

この愛国心どう「評価」するか/されるか.

愛国心の意味を改めて考え,自由にものが言えないアメリカを再認識すると同時に,しかし,おそらく我が日本であれば,マスメディアに煽られた大衆によってもっと強烈かつ完全に叩き潰されてしまっているのではないかと感じた.

イラクでの人質は非国民となり,新聞が天皇に敬語を使ったかどうかが国会で議論される.

現行の教育基本法および憲法の今でも...
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by nobu_san | 2006-06-08 00:49 | 憲法・平和
2006年 05月 22日
科学と軍事研究
先週,東京ビッグサイトで開催されていた「国際バイオEXPO」に行って来たうちのポスドクが,某人材派遣会社のパンフレットをもらって来た.

なんと,それの一ページ目の見出しが

産業や学術研究、
さらには軍事の世界まで伸展する
外部スペシャリストの活躍。

となっている.

人材派遣会社が企業の宣伝に使うパンフレットに「軍事」がさらっと出て来ていることに非常な驚きを感じた.当然この会社は企業イメージの向上になると思って使っているのだろうし,そうだとすると,もしかしたら現在の社会一般には科学の軍事利用にはさほど抵抗感が無いということだろうか.

たとえ科学技術が活かされている「軍事」技術が高度な先端テクノロジーを意味するものであったとしても,その技術の向かう先にあるものは単に人の死だろう.そういった想像力を欠いて,自身の科学技術を磨く者を評価したくはない...
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by nobu_san | 2006-05-22 21:50 | 憲法・平和
2006年 05月 14日
歴史は繰り返すか
昨日の道新夕刊の「私のなかの歴史」欄,日本さくらの会「桜守」浅利政俊さんの「花のもとにて我生きん」の連載6回目.「民衆の歴史」を記録する活動をされたことの最後にエルンスト・ブロッホが引用されていました.

歴史は繰り返さない.
だが,何かが歴史にならなかったところ,歴史を作らなかったところでは,歴史は丸ごと繰り返す.

きちんと歴史を作り,教えて来なかった我が日本では「丸ごと繰り返す」のは今更どうしようもないのだろうか.教育基本法「改正」反対署名を学生に促しても,どうも反応が悪い.むしろさっぱり関心が無い.サイエンスだネイチャーだとはさかんに騒ぐのだが...

このブログには,ほぼ一年前にも教育基本法問題を書いている.改悪を進める方はじりじりと着実に進めて行く.今回,教育基本法改悪反対の署名の依頼に歩いてみて,大学院生クラスの「知識人」の中にも憲法9条は「非現実的」ということを言う人たちが居るのに接してちょっと暗くなった.マガジン9条でも勧めてみようか.
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by nobu_san | 2006-05-14 11:08 | 憲法・平和
2006年 05月 03日
憲法記念日
憲法記念日を前にして,北海道新聞は2日の夕刊の文化欄に渡辺治の「日本国憲法前文を読み直す」というコラムを載せた.夕刊とはいえ,こういうのを載せる道新は好きである.ただ,残念ながら道新のホームページには掲載されていないようだ.

改憲派に常に敵視され,「罵倒されさえする前文」を読み直し,「ただ一点,戦争に明け暮れてきた過去の日本を否定し,武力によらない平和の原則を表明することに集中している」点で,「理想の前文」ではなくても「最良の前文」と断言している.

これをうやむやにして捨て去り,自衛隊の米軍との一体化を図り,アジアでの孤立化を深める権力者たちの振る舞いからは,「普通」の感覚からすれば八方ふさがりの未来しか見えて来ない.

教育基本法もそうだ.現行法は,もしかしたら理想でなくても最良の基本法ではないか.10条によってこれまで(実際はともかく)教育の政治的支配と官僚的支配が法的には禁じられて来た.「改正」案では逆に行政の積極的な関与が規定される.文科省は「教育基本法改正推進本部」を設置して,取り組みを強化する.一旦「装置」が作られたら,権力はそれを最大限利用する(あるいは,非権力側は,それに最大限順応しようとする)ことを法人化という機会に身を以て体験している大学人は,これに強く反対する責務があろう(憲法12条).
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by nobu_san | 2006-05-03 01:25 | 憲法・平和
2006年 05月 02日
メーデー
メーデーの集会とデモ行進(道労連系)に参加して来た.今年も昨年同様の雨で寒いメーデーだった.教育基本法改悪反対のパフォーマンスや,ある会社を不当に雇い止めされた労働者がリアルな連帯の挨拶をしたのが印象に残った.北海道新聞の夕刊では「将来に不安,政府に怒り」との見出しで報じられていた.連合系も高橋知事を招待せず,距離を置いたらしい.

何系にせよ「メーデーだ」といってお祭りデモ行進出来るような現状は,まだ良いのかも知れない.ホワイトカラーエグゼンプションに代表される労働基準法の改悪が進められようとしている.もしかしたら,数年後にはお祭り騒ぎでなく,原点に戻ったメーデーが開催されるような世の中になっているのかも知れない.

ところで,実は私は休暇を取って集会とデモに参加したのだが,あとで良く考えたら,公務員で無くなってスト権を獲得したのだから,メーデー参加(1日ストライキ)で年休を取らなくても良かったのかしら.国立大学教職員のみなさんはどうしているのでしょう?
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by nobu_san | 2006-05-02 00:24 | 憲法・平和
2006年 01月 16日
小泉首相の軍隊
陸上自衛隊が米海兵隊の第一遠征軍の指導のもとで離島奪還訓練を実施している.

訓練は,他国の部隊に侵攻された日本の離島を奪還することを想定しており,離島防衛を目的とした日米共同訓練は過去に例がなく,米国本土での米海兵隊と陸自の実動訓練は初めてである.なぜ,今,そういう訓練を実施するのかは当然各国の興味を引く.TVのニュース報道を見ていたら,記者会見でも「なぜ」が問われていた.もちろん問いたいのは中国を意識してのことかとかいうことであろう.

しかし,外国の記者に「なぜ,離島奪還訓練が必要なのか」と訊かれて,自衛隊の広報担当武官は「離島が侵攻されたら,奪還しないといけないから」というような説明をしていた.諸外国の記者(国民も)には,あの質疑応答はどう見えたんだろうか.私自身は,指揮監督者である小泉首相の影響が答弁法にも現れていて,小泉首相の軍隊の広報担当らしい説明だと「納得」したのだが...
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by nobu_san | 2006-01-16 00:01 | 憲法・平和
2006年 01月 07日
いまどきの「常識」
ある学会に出張する飛行機と電車の中で,香山リカの「いまどきの「常識」」(岩波新書)を読んだ.

どうも病気に近いが,こんなのを読んでいても,ついつい「大学」と重ねてしまう.

「偉い人」には逆らうな,という節では,尾崎豊が最近の学生には受け入れられないと紹介しているが,「多くの人が今,『決まってしまったことなんだから』ということばを口にする」とか「その法律やシステム,あるいはリーダーが本当に信頼できるものや人であるかどうかが問題なのではなくて,...」とかはそのまま大学人と国の関係にも当てはまるのではないか.「おとなたちの多くは『本当は反対なのだが,ノーと言って足並みを乱すことは誰にも許されない』と主張を引っ込めて知らんぷりを決め込む」のを見て育つ「若者たちは,『本当は反対だけれど』とさえ感じ」なくなってしまっているらしい.それで良いのだろうか.

何よりも「国益」優先,という節も気になった.「国益」を「大学益」に代えれば,今の大学の雰囲気に近いのではないだろうか.いつのまにか「国益」が国民の利益でなく「国」のそれになってしまっていることも含めて.

しかし,精神科医の書いた本を読んだ私自身の問題としては,「こんなのを読んでいるヒマがあったら,論文でも読んだ方がいいんじゃないだろうか」とふと思ってしまうことか...大してホットな研究をしているわけでもないのに(いや,してないから,だな)「評価圧力」にやられている...
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by nobu_san | 2006-01-07 23:17 | 憲法・平和
2005年 09月 07日
子どもと教育に関するアンケート
子どもと教育・文化道民の会が,衆院選立候補者にアンケートをした結果を公表しました.

9月4日現在の回答数 38名(53名中),回答率72%とのことです.

アンケートの内容は,
1.教育基本法の改定についての賛否
2.国連子どもの権利委員会の勧告の扱いについて
3.少人数学級を含めた学級定員の基準見直しについて
4.教育予算について
5.義務教育国庫負担制度について
6.私学助成について
7.教育政策全般について
です.

選挙の際に「質問に対する回答を控えさせていただきます」というのはどういう意味なのでしょうか.
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by nobu_san | 2005-09-07 22:32 | 憲法・平和
2005年 08月 19日
「改革」選挙の後
いくつものblogでも書かれているし,今更ここにも書くこともないけど,私も選挙の後が気になる.

次の議員任期4年は十分長い.

報道されるいくつかの世論調査でも,国民の多くは,決して郵政「改革」が最大の争点とは考えていないようだが,年金「改革」や,その他の社会保障制度「改革」には関心が高い.郵政「改革」はともかくとしても,演出される選挙の争点は「改革」の速さや実行力だったりする.今日は堀江氏まで出て来て小泉「改革」を支持した.

自民が勝とうが負けようが「改革」がキーワードの政治は変わりそうにない.

大学教員でさえしっかり踊らされた(踊らされている)「改革」という呪文の魔力は実に恐ろしい.このままでは,「改革」を付ければ教育基本法や憲法の改悪も出来てしまいそうな気がする.

ちなみに,2005衆議院選挙各党マニフェストには「改革」がどのくらい出てくるかというと....
(数えてみようと思ったら,意外にPDFで落とせないのね)
民主党
  2005年 民主党マニフェスト重点項目:10回/9ページ(表紙含む)
  2005年 民主党マニフェスト政策各論:43回/32ページ(表紙含む)
公明党
  マニフェスト2005のタイトルそのものが「日本を前へ。改革を前へ。」
共産党
  各分野の政策:0回/45ページ(目次含む)
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by nobu_san | 2005-08-19 23:58 | 憲法・平和
2005年 06月 16日
教科書
札幌市教職員組合が「文科省通知」に反して,中学校用教科書の見本本を入手し展示していたと報じられている(道新).

教員や教員組織が教科書候補を分析・批判し,どれを使うべきかを議論するようなことは本当に問題なのだろうか.現場の教員が本当に分析した上で良否を判断するなら,それを受け入れても良いように思う.道新の報道では,文科省通知の理由は「過当競争を避ける意味合いから」としている.

文科省通知では「教科書センターでの展示用に2冊、市町村教委に原則5冊可能と規定。政令指定都市である札幌市教委には10冊まで送付可能」としている.札幌市内には教科書センターは無い.全国では千か所程度の教科書展示会があるらしい.それ以外に見本本を配布出来るかどうかの出版社の体力の差も問題なのかも知れない.過去の文科省教科書用図書検定調査審議会総会でも見本本のコストを国が持てないのかという議論があるが,小学校・中学校それぞれに億単位のお金が必要ということで無理だといっている.

試しに Google で検索すると,この問題では,既に札教組を批判する blog 等が結構ある.擁護するblogは無さそう.だいたいの批判は「教員のくせに決まりを守れない」とか「教員のイデオロギーを押し付けるな」とかかな.しかし,一方は,現職文科大臣まで動員して「運動」しているのに,たかが文科省通知破りくらいでは比較にもならないだろう.しかし,産経は札教組の展示に扶桑社の教科書は「排除」されていた,としているが札教組が要請したら扶桑社はくれたのかなあ...

マイクロソフトが中国で「自由」,「人権」等の用語が使用できないように制限していると報じられていますね.とりあえず,今のところ何でも書けてよかったです...
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by nobu_san | 2005-06-16 00:23 | 憲法・平和