カテゴリ:大学問題( 182 )
2009年 11月 19日
内閣府の意見招請
期間が「平成21年11月17日(火)~24日(火)」の一週間だなんて,なんだかな,と思いますが,内閣府の意見招請は,ここです.

文科省の事業項目の6番目には「科学研究費補助金」もあります.

これを「『重要』とアピールしましょう」っていうのは,おそらく誰も反対がないのではないでしょうか.

くどいですが,24日12時が締切です.お忙しいようでしたら,連休にでもどうぞ.どうせ「統計」処理されるだけでしょうから,「増やせ」の一言でもいいのでは...
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by nobu_san | 2009-11-19 14:41 | 大学問題
2009年 11月 18日
Natureの記事
さっそく Nature が,Japanese science faces deep cuts という記事を掲載していますね.

Scientists are reacting with frustration and, in some cases, apocalyptic predictions. One prominent crystallographer, who requested anonymity, told Nature: "If this goes on, Japanese scientists, including young scientists, will flow overseas, and Japanese science will die."

とか."apocalyptic predictions"...某学会は「慎重な対応」...

In August, Hatoyama told Nature that he would nonetheless increase support for science

だったけど,

Asked whether the proposed cuts contradict earlier pledges to increase scientific funding, or whether increases in funding to other fields will offset these proposed cuts, a representative for Hatoyama said that these issues were "under discussion".

な感じ.

まあ"Nature"には選挙権は無いから,関係ないかも...
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by nobu_san | 2009-11-18 12:11 | 大学問題
2009年 11月 18日
学会等の反応
「事業仕分け」について,標的になった事業に関係する学会等では,16日の所に紹介してあるパブコメに「みんなでたくさん意見を書きましょう」というのがメールリストで流れたり,「対応」が議論されていて面白い.(なんて書くと,また叱られるか...)

某学会では,文科大臣に「要望書」を出そうというのが議論されている.

昨晩「慎重な考慮」を求める文案が流れたので,「そんなんではなくスパっと『反対』,『おかしい』と書いたら」,とメールを出そうと思って書こうとしていたら,あるおっかない先生から「現時点ではあまり非難しない方が得策」というメールが流れた.

私は単純なので「反対なものは反対」なのだが,慎重論には勝てた試しが無いので,私のメールを送信する機会を失なった...

# 法人化の時も同じ...
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by nobu_san | 2009-11-18 10:29 | 大学問題
2009年 11月 16日
文科省の「反応」
文科省が「事業仕分け」についてのご意見募集をしていますね...

締切は"予算編成にいたる12月15日まで"だそうです.


意見の統計数による「圧力」として意味があるのは,11月19日あたりまでだそうです...
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by nobu_san | 2009-11-16 22:54 | 大学問題
2009年 11月 16日
事業仕分け
第3ワーキンググループの国立大学法人の運営費交付金の事業仕分け作業はいつですか?

実況サイトで見てみたいけど,いつなのか私には把握出来ていない.

13日のSPring-8等の「仕分け」結果は,google検索すると多くのblogで話題にされているし,私の関係する学会でも批判が出ている.私の(直接ではないが)関係している仕分け対象の「競争的資金」事業(たぶん17日実施?)では,当該事業による「収益」の情報提供を求める文科省担当者からのメールが飛んでいる.基礎研究で「収益」とは馬鹿げていると思うが,担当者は真面目らしい...

SPring-8も「そんなにすごいんだったら,もっと利用料金を高くしたら」という感じの自己収益増をせよという論点だったようだし,国立大学も,私学並に授業料を値上げしたら,という議論にすることも可能か.どれだけ本質を理解しているのか不明な仕分け人による「多数決」というのが,なんとも乱暴...

新政権は自分達がやることには間違いが無い,という理屈だが,来年度以降はやらないっていうのも理解不能.前政権がやっていたことといっても,一応は選挙で選出された国会議員が国会で審議して予算化していたのでは?
そもそも仕分け対象事業がどうやって選ばれたのだか.襟を正すなら政党助成金を真っ先に対象にすべきでは.
あと,そもそも膨大な税金の無駄遣いでしかない自衛隊は,なぜ仕分け対象ではないのか.ちょっとカットすれば,「目標」は簡単に達成出来る...
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by nobu_san | 2009-11-16 00:40 | 大学問題
2009年 11月 06日
教授秘書の継続雇用
昼休みの組合の支部会議で,ある研究室の教授の秘書さん(パート職員)が「5年期限」

第7条 パート職員の雇用期間は,一会計年度の範囲内で定めるものとする。
2 パート職員の雇用期間は,必要に応じて更新することができるものとし,更新の限度は次に掲げるとおりとする。
-snip-
五 前4号以外のパート職員 当初の雇用開始の日から5年(契約職員から引き続きパート職員に雇用される場合は,当初の雇用開始の日から通算して5年)

によって継続出来なくなり,来年度は「同じ人を」派遣職員として受け入れて継続して秘書業務をやってもらうことになった.という報告があった.派遣元の斡旋は大学がやっているらしい.

仕事を覚えてもらった教授としては継続して「同じ人」に秘書を続けてもらいたくても,この就業規則にはばまれて出来ず,適当な派遣会社から「同じ人」を派遣してもらうということをやっている.全く馬鹿げている.単純な私は「組合として騒いだらいいのに」と思うのだが,「騒いだら派遣での継続も出来なくなって,切られてしまう」と反対される.良く分らない.

「同じ人」を「継続」して非常・パート勤職員として雇用しない仕組みは,法人化した国立大学に行き渡っているが,法人化前の公務員時代は「継続」を切るのに必要なのが3月末の「1日」だったのが,現在は大学毎にちょっとずつ対応が違っていて,困った人事担当者が適当に判断しているからだろうが,「一ヶ月」だったり「一年」だったりするようだ.先の秘書さんも,来年度一年間の派遣期間を無事に務め上げたら,再来年度はまた元のパート職員に戻されるらしい.派遣元が中間搾取に入るために当該教授の用意しないといけない金額が増えるのか,はたまた教授の資金は同じなので逆に当該秘書さんの手取りが減るのか.どうなっているのだろう.後者は問題外だが,前者ならコストにうるさい新政権では,こんな無駄遣いは許されないんじゃないのかな.リストラのための仕組みはちゃんと残し,それに不必要に縛られてしまう部分は形式的な屁理屈で対応しようとする姿勢は,労働法を講義する教授も居る総合大学としては救われない.


教授秘書さんと言えば,私も有能な秘書さんが欲しい...財力が無いから無理だし,「5年」問題を抱え込むのもいやだが,書き物が多すぎる.もっとも私自身のポストが今のところ2011年3月までなので,その後どうするのかもめているから「5年」は来ないかも知れないし,秘書さんは「書類」は書いてくれないかな...

今日は,朝出勤して来たら,いきなり「13時まで」という書類作成要請のメールがあり,午後はずっと学外の研究会で,夕方帰って来たら,今度は「某機関の申請が採択された(ので計画書類の準備があるよ)」というメールが来ていた.

自身にいわゆる業績が無いためもあるのかな.どうも人(上の教授や所属の長)の名前での申請書類の作成が多い.今日の2つも,人の名前で出て行く書類だ.もっとも「分担者」のような感じで私もある部分「恩恵」は受けるのだが...
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by nobu_san | 2009-11-06 18:29 | 大学問題
2009年 10月 02日
日本発生生物学会会長声明
全大教のメールリストで,日本発生生物学会が「行き過ぎた“選択と集中の論理”と “成果主義” 」の我が国の科学技術施策を懸念する会長声明を出したことが伝えられた.

会長は誰かなと思って見たら相沢さんだった.若い頃(いつのこと?)はセミナーとかでお世話になったけど,分野が違うので最近は会う機会が無いが,なかなかやるなあ.
もっとも,例によっと臍曲りの私的には,この声明は常識的なものであり全然攻撃的でもなく,「いったい何が会員に問題にされるのだろう?」だが...

メールリストでは,この声明に関して,会員に送られた会長のメールも紹介されていた.学会のホームページにないようなので以下に「無断」全文引用.

国立大学の法人化の議論が進んでいた頃,某学会の評議員会で「反対声明」の動議を出して,今はもう定年で大学を去られた偉い先生方からひどく叱られた私としては,声明そのものよりもこの相沢さんのメールの方を(もしかしたら問題があるのかも知れないが)ここに掲載しておきたい.このブログを見ている人の数は知れているけどね.


日本発生生物学会会員 各位

今般  新政府による最先端研究開発支援プログラム ,来年度科学技術予算配分方針の見直しに対して添付のような学会長声明を出しました。

特に最先端研究開発支援プログラムに関しては

*発生関連で優れた研究が採択されているのに このような見解を出すのは不適当
*採択課題が決まってから否定的声明を出すのはおかしく 選ばれた方々に良いプログラムとなるよう頑張って頂くのが 研究者として期待すべきこと
*自由競争で研究費を獲得した研究者に対して別の研究者が足を引っ張る構図となりかねない
*このような声明を出せば 結局 予算がカットされ別の財源に使われるだけだ
*もっと大きな無駄があり、日頃何も言って来なかったのに 急にこのプログラムだけに何故
*本プログラムは通常の科学技術予算とは別に 経済危機克服に産業構造を変える研究開発目的で構想されたもので 科学技術支援策として批判するのは筋違い
などのご意見があり また
*意見の分かれる政治的色彩をもつことに 学会は関わるべきではない

とのご意見もあると思います。

また 他の学会にも本件に関し呼びかけはしますが 発生生物学会長声明だけが突出し孤立する可能性もあります。

それでも と考えました。
行き過ぎた“選択と集中の論理”と “成果主義” が凌駕する 昨今の科学技術施策には 大いに疑義があり学会も 時を捉えて 疑義くらいは表明すべきではないかという考えによります。
新政府発足のこの機は 数少ない科学技術政策転換の可能性を持つ時でもあります。
かえって悪くなる可能性があるのかもしれません。

声明の責はすべて 学会長の私にあります。

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by nobu_san | 2009-10-02 23:55 | 大学問題
2009年 08月 29日
選挙と公務員削減
今週号の週間金曜日の「風速計」は,中島岳志の「公務員削減は正しいのか?」だった.

災害救助隊にでも縮小再編したら良いと思う自衛隊とかを除き,感情的な議論をするのではないならば,これはもちろん「正しくはない」と思うが,うちの市長を筆頭に公務員を攻撃しておけば「票」になると考えている政治家は多いのだろう.もっともそういう意味では,通常自衛隊員は削減すべき「公務員」には数えられない...

昨日,組合の支部集会でうちの大学のパート職員のことも話題になった.大学の正規職員の削減を補っているパート職員の増加は,こうした公務員攻撃の「成果」の一つだろう.国立大学は小渕内閣の公務員20%削減の員数合わせで法人化された.当時,法人化推進の一番の謳い文句は,法人化すれば公務員定員の枠組から離脱し大学教職員が削減されなくなるというものだった,しかし,結局公務員の5%削減には衆参附帯決議も気にもしない閣議決定と,その後の行革推進法でしっかり組入れられ,各大学では人勧も完全準拠のなんのこっちゃ状態で,民間人になった大学教職員は,結局「公務員攻撃」の枠組みの中にいまだに滞っている.

組合が,うちの大学の第二期中期目標・計画(素案)にコメントを出せと要請している.あまり真面目にコメントする気にもならないのだが,上のような流れで見ると,それなりに楽しめる.例えば,「III.財務内容の改善に関する目標」の「2.経費の抑制に関する目標」は,

中期目標
「簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律(平成18年法律第47号)に基き,平成18年度以降の5年間において国家公務員に準じた人件費削減を行う.更に,「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」(平成18年7月7日閣議決定)に基づき,国家公務員の改革を踏まえ,人件費改革を平成23年度まで継続する.また経費の抑制に務める.

中期計画
「簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律」(平成18年法律47号)に基づき,国家公務員に準じた人件費改革に取り組み,平成18年度からの5年間において,△5%以上の人件費削減を行う.更に,「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」(平成18年7月7日閣議決定)に基づき,国家公務員の改革を踏まえ,人件費改革を平成23年度まで継続する.

となっていて,(学内限定)とされている総務部担当の「具体的な施策」には,さらに「新たな人件費抑制の政策が出れば的確に対応する」とまで書かれている.これが大学の「目標・計画」なのと「普通」の感覚なら??になると思うが,どうもそうではないらしい.これを書いた人は,いったいどっちを向いているのやら.

「票」のために公務員攻撃など頑張ってしなくても,(公務員ですらない)現場が自律的に身を削る「空気」が出来あがっている.(復習しておくと,閣議決定を受けて,行革法の制定前に各大学がさっさと修正申請していることが,ポイントです...)


こうしてみると,このblogは,何度も何度も同じことばかり書いていて,「進歩」が全くないなあ...
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by nobu_san | 2009-08-29 22:19 | 大学問題
2009年 08月 26日
大学法人化と鳩山コメント
大学法人化に反対した「意見広告の会」のメールリストに,民主党の鳩山代表が, フジテレビの「新報道2001」で国立大学を独立行政法人化は完全な誤りとコメントしたことが流れた.全文は上のリンクをみてもらうとして,当該部分は以下.

こういった教育の中におけるコミュニケーション能力をいかに高めるかということとか、あるいは国家的なこの科学の水準を上げなければならないときに、これは数年前に国立大学を独立行政法人化したんですよ。あれは完全な誤りでね、あのことによって基礎的な科学の力がぐんぐん落ちてきてしまっている。こういうものを、もっと基礎的なものを持ち上げていくことが今の日本にとってものすごく大事なことだと申し上げておく

確かに,民主党は法人法案の時には反対していたように思うが,でも私の理解では,さらに一歩進んで「民営化」論じゃなかったっけ? 例えば2001年 5月24日 文教科学委員会の議事とか,アンケート結果とか...「徹底的に競争原理を導入するのであれば、中途半端な法人化よりも、思い切って国立大学の民営化を目指すべきだ」って主張していたのが民主党だと思う.

法人化は失敗だったけど,民主党の主張していたように民営化していたら良かったってことかな? 特にこのコメントの後半の「基礎的なものを持ち上げていくこと」が民営化していれば出来ていたというのだろうか?

鳩山さんの「新報道2001」のコメントはそうした「民営化」論とは違うように読めるのだが.実はかえって文科省(財務省か?)の統制が強化されてしまった中途半端な法人化でなく,いさぎよく民営化しなかったのが失敗だったということかな?...

2000年のマニフェストには,「国立大学の民営化によって、競争条件が対等になれば...」とあったり,「各大学には教育の質の向上、差別化へのインセンティブが与えられ」るとなっていた.「対等」ってどういうこと?「差別化へのインセンティブ」って何?
地方に総合大学がある意味は,どう考えていたのだろうか?


ちなみに,今回のマニフェストでは国立大学民営化論はなくなっていますね(下記訂正注あり).
文句言いとしては,意見広告の会のメールリストで,この情報が流れている意味も疑問を感じます.民主党を評価しろという意味ではないと思いますが...


2009.11.26 訂正(Aさんから,ご指摘をいただきました)
上の引用は民主党ホームページにある「一部抜粋」で,INDES2009には,

自公政権が削減し続けてきた国公立大学法人に対する運営費交付金の削減方針を見直します。また、大幅に削減されてきた国立大学病院運営費交付金については、地域高度医療の最後の砦であることや、医療人材養成の拠点、研究機関としての機能を勘案し、速やかに国立大学法人化直後の水準まで引き上げるとともに、今後十分な額を確保していきます。

と明記されていますね.鳩山さんの「顔」の表紙のマニュフェストで,戻すのは「病院」だけかと思っていました.
すみません.
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by nobu_san | 2009-08-26 23:53 | 大学問題
2009年 08月 26日
「立場」とブログ
ある情報を検索していたら,たまたま「ブログ止めました」となっているKEKの某「主幹」のブログに辿りついて,そこの記述が非常に気になった.こんな記述...

ところが、これがそうでもなくなったのはKEKに来てからです。最初にトラブルになったのは、ある法律について記事にしたときです。某政府機関のチェックに引っかかって、結果としてその記事を削除することになりました。その時言われたことは、「京大の准教授なら何を書いても構わないが、KEKは文部科学省の直轄研である。そこの教授がネットでものを書くときには、立場を十分に考えて書かなければならない云々」と言うことでした。

(中略)

気を使って書いていたはずの中でポロっと出てしまった本音の部分が、またもや某所から問題視されてしまいました。

どういうことについて,どう書いて問題になったのかが全然分らないですが...
御本人も「上からの圧力」とも書かれていますが,「某政府機関のチェック」というのがどういうものなのかと,「」内はその政府機関のコメントなのか,それともKEKのコメントなのかが非常に気になります.私としてはこのコメントがKEKの上層部からのコメントである方が「面白い」です.もちろん「某政府機関のチェック」というのも面白いですが...

もっとも,私自身も,私自身のポジションに直接かかわるようなことはここではちゃんと批判していないというズルい人間です...
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by nobu_san | 2009-08-26 09:05 | 大学問題