カテゴリ:気になること( 51 )
2005年 12月 05日
国の予算作成ゲーム
今日の道新の夕刊の「今日の話題」に,財務省ホームページに「財務大臣になって予算を作ろう!」というゲームがあることが紹介されていた.

ゲームの新年度の予算作成で「教育」や「科学技術振興」とかで,予算増した時の「国民」の疑問の内容も面白い.例えば教育予算で「学校がぼろぼろだよ」という国民の声に対して予算増すると,「先生が増えて教育がよくなるのかしら?」となり,科学技術振興予算を増額すると,「これで私たちの生活のどこが良くなるの?」となる.

危機的財政状況を国民に宣伝しようということなのだろうが,結局,大増税して,公共事業を削減しなければプライマリーバランス赤字が無くならない.「ね.こんなに大変なんですよ.だから文句を言わないでね」ということか.道新のコラムのタイトルは「借金地獄ゲーム」ということで,過去の政府・財政当局が責任を負うべき国の借金地獄を人ごとのようにPRしている点を批判している.


さて,大学のホームページにも,組合対策用にこういうゲームを置いてはどうでしょう...
運営費交付金削減の絶対条件下で,入学料を上げ,人員削減か給与削減するしかない大学の状況が良く理解してもらえるのでは,と思うのですが...
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by nobu_san | 2005-12-05 23:48 | 気になること
2005年 11月 19日
知識人特有の弱点
昨日のメールマガジン「Publicity」に,丸山眞男「『現実』主義の陥穽」(初出は1952年)『現代政治の思想と行動』p178−180,未来社,として以下が引用されている.満州事変以降,太平洋戦争へと進むことを阻止出来なかった知識人についての論考なのだが,今の大学人のありようとも重ねて読めてしまう.いや,あるいは,実はこれよりもさらに症状は一歩進んでいて,自己正当化する必要もないほど専門分野での競争以外には全く無関心なのかも知れない,とさえ思えるが...

これに関連して私はとくに知識人特有の弱点に言及しないわけに行きません。それは何かといえば、知識人の場合はなまじ理論をもっているだけに、しばしば自己の意図に副わない「現実」の進展に対しても、いつの間にかこれを合理化し正当化する理窟をこしらえあげて良心を満足させてしまうということです。

既成事実への屈服が【屈服として】意識されている間はまだいいのです。その限りで自分の立場と既成事実との間の【緊張関係】は存続しています。

ところが本来気の弱い知識人はやがてこの緊張に堪えきれずに、そのギャップを、【自分の側からの】歩み寄りによつて埋めて行こうとします。

そこにお手のものの思想や学問が動員されてくるのです。

しかも人間の果しない自己欺瞞の力によつて、この実質的な屈服はもはや決して屈服とは受け取られず、自分の本来の立場の「発展」と考えられることで、スムーズに昨日の自己と接続されるわけです。

竹山徹朗の「自由な言論」を発信するメールマガジン「Publicity」の登録は,
http://www.emaga.com/info/7777.html
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by nobu_san | 2005-11-19 00:58 | 気になること
2005年 09月 27日
公務員削減目標3万3千人
ここでも公務員削減については何度か書いてきたが,2006年度から4年間の公務員の削減計画が報道されている.2005年度削減分と合わせて,5年間で3万3千230人だ.実際の純減はどうなるのか不明だが,削減計画は国家公務員33万2千人の10%削減ということになる.もちろん給与も削るって言うし.

削減自体については同じことを何度も書いても仕方ない.ただ,記事を見ていて,「自衛官などを除く行政機関の国家公務員」をみつけて,あれ? 小泉改革って聖域なき構造改革ではなかったの? 自衛官24万人をなぜ削減しないの? なあんだ,結局国民への日常の公務サービスを提供している公務員を削減するだけなのか.先日佐世保で墜落した対戦車ヘリコプターだって10何億円とかいうのに...

まあ,私は公務員ではないので直接は関係ないはずなのだが.
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by nobu_san | 2005-09-27 23:06 | 気になること
2005年 09月 14日
権利に倦む?
選挙も終わって,あまり何も書く気にもならない.  

今日の北海道新聞の夕刊の文化面に保坂正康氏が選挙結果について「熟考の習慣希薄な社会 『改革』に民主主義揺らぐ」として論を寄せている.小泉首相,自民党のやり方の分析はともかく,この稿の最後が気になった.

歴史的には,私たちはこの60年をどう総括するかが問われているが,小泉首相を許容しているのは,実はこの社会そのものであるとするなら,私たちは民主主義が付与している市民的権利に倦んでいるとも考えられるのではないか.

で終わっている.皮肉なのだろうが.

選挙が終わって,さっそく「憲法改正が最重要課題(12日報道ステーション:安倍晋三)」となった.憲法調査会も憲法委員会に格上げされようとしている.最近の私がどっぷり浸かっている労働法制も「規制緩和」的に変えられようとしている.しかし,私たちは倦むほど権利を確認し行使したことがあったのだろうか.
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by nobu_san | 2005-09-14 22:31 | 気になること
2005年 08月 09日
解散 - 選挙 - 公務員削減?
解散してしまいましたね.これで選挙です.やっぱり気になってテレビを見てしまいました.

民主党の岡田代表が党の「財政健全化プラン」の中間報告のとおり,政権を獲得したら,歳出削減として国家公務員の定数削減や給与・手当の見直しをすると何度も主張していたのが気になりました.国家公務員の削減は,総人件費を最大2割削減するということです.どうも「公務員」って叩かれる宿命のようですね.公務サービスに何らかの不満を持つ人は多いでしょうから「具体的」で分かりやすいし.

一部には肥大化した本当に無用な公務組織もあるんでしょうが,一定数の公務員が居るのに公務サービスがなぜ充実しないかの「科学的」な分析してシステムを考えるとかではなく,公共サービスをまともにしないで無駄に居る公務員を削ってしまえ,ということでしょう.でも,「2割削減」となるとたぶん「平等」に削減されるのでしょうねえ.

とりあえず,去年から非公務員になっていて良かった...なわけもないか...



いろいろあって,精神的に非常に参っています...Blogを書く気力もあまりないのですが,とにかく「公務員」が叩かれる存在なのが妙に気になったのです.選挙前に民主党批判をするつもりでも何でもないです.念のため.
(補足:今日(9日夜)は自民党の武部幹事長が同じように「一番の無駄は官」を何度も言っていました...なんだか,新聞を賑わす「官」と,そこらで公務サービスを担っている「公務員」とを分けた方が良いように思います.2割削減されるのは,もちろん後者でしょう...)
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by nobu_san | 2005-08-09 00:22 | 気になること
2005年 06月 02日
骨太の方針,人勧,地域給与見直し
昨日,経済財政諮問会議が「基本方針2005(骨太の方針)」を発表した.「小さくて効率的な政府の実現や少子高齢化への対応を主要課題に掲げ,公務員の人件費削減や社会保障制度改革なとを盛り込んだ」と伝えられている.

31日夜,カデル2・7で開催された「地域給・給与構造改悪阻止5・31北海道集会」(北海道公務共闘主催)に出席して来た.地域給見直しについては,例えば群馬県職労のホームページに説明がある.

「非公務員」の国立大学法人職員としては,この地域給与見直しと運営費交付金の関係に最も興味がある.国公労連書記長小田川義和氏の報告によると,運営費交付金も切り下げてくるだろうということだった.寒冷地手当では運営費交付金は切り下げられておらず,せいぜい公務員準拠が要請されていただけだが,今度は地方大学では公務員給与に合わせて運営費交付金を削減されることになるのか.授業料でどたばたした今年,国会では「標準額の決定に際しては,各国立大学法人の意見にも配慮するよう努めること」という附帯決議をつけたが,教職員の給与そのものについてはどうなる?

成果主義賃金の導入とも合わせ,優秀な教員を確保したい地方大学では,教職員給与にも,私のような3流教員と大学の「顔」になる教員とに間で,もしかしたら相当の幅が提案されることになるのかもしれない.教員「評価」が,各大学で検討されている.(例えば,北見工大岡山大学:全国国公私立大学の事件情報)
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by nobu_san | 2005-06-02 23:11 | 気になること
2005年 05月 05日
ITER誘致断念
各新聞等の報道によると,ITER(国際熱核融合実験炉)の誘致を断念しそうだ.

断念を伝える新聞等の報道では,誘致合戦の目的の中心は「関連工事」としか読めない.EUが日本提案と同様の「1割の負担で2割の工事を受注できる」優遇措置を提案したため事態が動いたということらしい.総事業費約1兆3千億円,建設費5千7百億円(実際にはそんなもんではすまないのだろうが)となるとやはり一番の問題は科学そのものよりも投資効果なのか?

私自身は核融合なんてものには全くの素人なので,ITER自体には普通の人の「反対」の感覚しかないが,六ヶ所村のもっと小規模の計画に参加していて2年あまり時間を使っていて,格段に予算規模の大きいITER誘致計画が急に降って湧いて計画自体が「自然消滅」したという不思議な経験を持っている.なんといっても「金」の力は大きい.

しかし,誘致撤退しても,負担金は1千億円以上(やっぱり,実際にはそんなもんではすまないのだろうが)とか.わずか80億円程度の国立大学授業料負担をケチってしまう「我が国」としては,そんな負担は分不相応では?
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by nobu_san | 2005-05-05 22:52 | 気になること
2005年 04月 19日
昭和の日
日中関係を書きたいと思っていたのですが,ちょっと積み残しの話題を...
4月29日を「昭和の日」とする法案の参院での審議が,荒れる日中関係で遅れているらしい.5日に衆院で可決しているにも拘らず,「日中関係へ配慮」して自民党自体が審議入りを延ばしていると報道されている.このままこじれて,「無風国会」とまで言われる今期でもまた廃案になったら面白い.(無責任?)

衆議院を通過した法案では,昭和の日は,
昭和の日 四月二十九日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
と定義されている.「自由と平和を求めてやまない日本国民」が「国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日」(祝日法1条)として,掛け値無しに上記のような定義なのであれば何も中国に気を遣う必要もなかろう.上記の「昭和の日」の定義からすれば,多くの意見にもあるように,なにも昭和天皇誕生日にせずとも敗戦記念日(祝日になるなら,ゆずって終戦記念日でもいいけど)あたりを「昭和の日」にすれば良いだろう.

今回ここで自民党が,法案の審議入りも遅らせるということは,裏返せば昭和の日の制定目的はやっぱりやましいということが明らかになったということか.少なくとも自民党自体がそういう「誤解」を受けるということをやっぱりちゃんと認識していることになるのではないか.
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by nobu_san | 2005-04-19 00:54 | 気になること
2005年 04月 13日
いろんな書類と書式
新年度ということで,毎年提出しているある書類を作っていたら,それだけで午前中かかってしまった.最近はワープロソフトで作られたいろんな書類の書式がweb上に置いてあって,それを使うことが多い.今日作成した書類もMS Wordの書式があってそれを利用した.Macintoshユーザーの私は,ダウンロードして来た書式がちゃんと1ページに収まらないところの修正から始めるはめになり,どうにも言うことを聞かないMS Word に翻弄されながら,結局半日を潰してしまった.

書式と言えば,ちょっとしたことが毎年毎年変更されて面倒なものが多いように思う.大学関係で最悪なのは科研費の申請書だろう.色の塗り方とか,記入枠の大きさとか,よくもまあ毎年毎年ちょこちょこ変えるもんだと思う.あれって担当者が何かしないとと「仕事」をするからだろうか.

そういえば文科省や大学が当然のようにMS Word や MS Excel を指定して書類の提出を求めることが多い.公の機関が特定の商品を指定して使わせている形だが,これって問題ないのだろうか.私自身は未だにWordが好きになれないが,全く個人で片付く書類以外は使わざるを得なくなっている.
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by nobu_san | 2005-04-13 23:40 | 気になること
2005年 04月 06日
教科書
教科書検定結果が公表された.

大学に進学して来る学生を受け入れる立場で,しかも中学校の教育現場の実態を知らない者としては,周期律表の復活等は歓迎出来る.一方で,なぜ削ったのか,なぜ戻すのかのきちんとした議論が無いようなのはどうかと思う.長期的な方針も無いまま,その時々の雰囲気で強力な検定権限を行使されたのではたまったものではない.

竹島の記述とそれに対するアジア諸国の反発を中心にして,今回も「つくる会」教科書関係の報道が多い.前回の「つくる会」の歴史教科書市販本の,歴史を学ぶのは過去の事実を知ることではなく「過去の事実について,過去の人がどう考えていたかを学ぶこと」という主張には違和感を感じ,特に豊富な「コラム」が伝える「過去の人の考え方」には疑問を感じるものが多かった(そもそも子供達が,教科書に書いてあることが「客観的事実」ではなく「過去の人の考え方」であるという主張を理解出来るのだろうか?)が,今回はどうなっているのだろうか.新聞報道等では「自国中心史観」は変わらないが「穏健になっている」らしいので,もしかしたら採択率が上がるのだろうか.

これから子供が教育を受けることになる親としては,教科書は気になる問題の一つである.教科書も含めて,ものごとを批判的にみる習慣を付けろということなのかも知れないが,「しっかり勉強しな」と素直に言えない教科書を教育に使う国はどうなのだろうか...
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by nobu_san | 2005-04-06 23:33 | 気になること