2009年 08月 26日
大学法人化と鳩山コメント
大学法人化に反対した「意見広告の会」のメールリストに,民主党の鳩山代表が, フジテレビの「新報道2001」で国立大学を独立行政法人化は完全な誤りとコメントしたことが流れた.全文は上のリンクをみてもらうとして,当該部分は以下.

こういった教育の中におけるコミュニケーション能力をいかに高めるかということとか、あるいは国家的なこの科学の水準を上げなければならないときに、これは数年前に国立大学を独立行政法人化したんですよ。あれは完全な誤りでね、あのことによって基礎的な科学の力がぐんぐん落ちてきてしまっている。こういうものを、もっと基礎的なものを持ち上げていくことが今の日本にとってものすごく大事なことだと申し上げておく

確かに,民主党は法人法案の時には反対していたように思うが,でも私の理解では,さらに一歩進んで「民営化」論じゃなかったっけ? 例えば2001年 5月24日 文教科学委員会の議事とか,アンケート結果とか...「徹底的に競争原理を導入するのであれば、中途半端な法人化よりも、思い切って国立大学の民営化を目指すべきだ」って主張していたのが民主党だと思う.

法人化は失敗だったけど,民主党の主張していたように民営化していたら良かったってことかな? 特にこのコメントの後半の「基礎的なものを持ち上げていくこと」が民営化していれば出来ていたというのだろうか?

鳩山さんの「新報道2001」のコメントはそうした「民営化」論とは違うように読めるのだが.実はかえって文科省(財務省か?)の統制が強化されてしまった中途半端な法人化でなく,いさぎよく民営化しなかったのが失敗だったということかな?...

2000年のマニフェストには,「国立大学の民営化によって、競争条件が対等になれば...」とあったり,「各大学には教育の質の向上、差別化へのインセンティブが与えられ」るとなっていた.「対等」ってどういうこと?「差別化へのインセンティブ」って何?
地方に総合大学がある意味は,どう考えていたのだろうか?


ちなみに,今回のマニフェストでは国立大学民営化論はなくなっていますね(下記訂正注あり).
文句言いとしては,意見広告の会のメールリストで,この情報が流れている意味も疑問を感じます.民主党を評価しろという意味ではないと思いますが...


2009.11.26 訂正(Aさんから,ご指摘をいただきました)
上の引用は民主党ホームページにある「一部抜粋」で,INDES2009には,

自公政権が削減し続けてきた国公立大学法人に対する運営費交付金の削減方針を見直します。また、大幅に削減されてきた国立大学病院運営費交付金については、地域高度医療の最後の砦であることや、医療人材養成の拠点、研究機関としての機能を勘案し、速やかに国立大学法人化直後の水準まで引き上げるとともに、今後十分な額を確保していきます。

と明記されていますね.鳩山さんの「顔」の表紙のマニュフェストで,戻すのは「病院」だけかと思っていました.
すみません.
[PR]
by nobu_san | 2009-08-26 23:53 | 大学問題
<< 選挙と公務員削減 「立場」とブログ >>