2009年 04月 22日
貧乏調査
所属部局のメールリストで,16日が締切のこんな「調査」が文科省から来ていた.

      記
平成22年の第2期中期目標期間を迎える時期にあたって、報道関係者より「財政的に苦労している大学の実情を取材したい」との要望が出てきており、各大学における「財政的に苦労している具体的な事例」(例:ジャム瓶をビーカー代わりに使用している 等)を収集したいと考えております。

【記載時の例示】
・動物病院における血清保存容器として、弁当で使用していた醤油入れに使っているプラスチック容器を活用。処方する消毒薬の容器として、ペットボトル等を洗浄して再利用
・研究室の実験台はゴミ捨て場から拾ってきた机や椅子を利用している
      など

2年前に「独立」して現在の大学にやって来たが,着任時にはもちろん研究室のスタートアップ費用は一銭もくれなかった.ほとんど何も無かったので学会等で知人に会う毎に「何かない?」を挨拶にし,学内の他研究室の不要な実験台や棚をもらったり,他機関や他大学の知り合いから中古の実験装置をもらい,当然のことながら上の例のように粗大ゴミ捨て場からテーブルや椅子を拾って来て使っているから,「事例」の提供は容易だ.

しかし,分野によるのかも知れないが,この調査は困窮度の調査と同時に「私は外部資金をふんだんに稼ぐ能力がありません」ということを示せ,といっているようなものではないか.私はもちろん稼げていないが,私の分野では文科省の大型プロジェクトが動いている.そもそも文科省としては,私が独立する前に動いていた一つ前の大型プロジェクトで「この分野の国内の研究基盤整備は終了した」という認識だ.今頃「何もない」研究室の実態を示すことなど,主宰者の能力不足を懺悔せよ,とでもいうのかな...
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by nobu_san | 2009-04-22 08:01 | 大学問題
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