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2004年 08月 02日
国立大学法人の「経営」
北海道新聞の26日夕刊のコラム「今日の話題」は,4月の法人化に伴い,国立大学は「経理から経営」に変わったというコメントを報じた.収支を毎日モニターして予算を見直したり,ペット病院の収益増を喜ぶのが大学の「経営」なのか.

確かに法人化後「学長が人件費を把握」するようになったかも知れない.しか し,経営の基本はお金の使い方ではなく,人の使い方ではないのか.

北大教職員組合は,契約職員にも正規職員同様に有給の夏期休暇を認めるよう要望している.法人化で疲れきっているのは正規職員も契約職員も同じ.夏期休暇がある人と無い人が混在しているより,わずか3日でも全員に認めれば元気も出る.しかし,たったそれだけのことが「経営者」には出来ない.他大学の様子を見てしまう. 横並びで安心を求める意識は法人化前と何も変わらない.

もうすぐ人事院勧告が出る.国立大学法人の経営手腕が問われる.浸透させようとしているのが「国から金は来ない.でも頑張って働いてください」では人は動かない.
by nobu_san | 2004-08-02 23:32 | 大学問題
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