2008年 07月 24日
「成果主義見直し」の流れと大学
人も金も無い状態で進む「本務」が忙しく,blogの更新に手が回らない.こうも更新しないと,誰も見ていないだろうなと思いつつ...

一昨日,各誌が08年版労働経済白書が成果主義の運用見直しを指摘したと伝えた.厚労省のホームページには,まだ08年版は無い.

人件費削減を目的とする成果主義というシステムの導入の失敗を指摘する論述は巷に溢れているし,なにを今更という感じだが,実は私の所属する大学では「個人評価」の導入として実はこれからやっと「成果主義」が運用されようとしている.

しばらく前の国立大学法人評価委員会による「業務の実績に関する評価結果」には

中期目標に人事評価システムの整備とあるので教職員の個人評価の実施に向けた取り組みを加速させる必要がある。また、評価結果を処遇へ反映させることも検討の対象とすることが望ましい。

と書かれていて,ひねくれものの私には下線部がとても面白い.成果主義のシステムが優れているのになぜ導入しないのかではなくて,「中期目標に書いちゃってあるんだからやれ」ということかな?
その後の「業務の実績に関する評価結果」にも

教員の個人評価の実施に向けた取組を積極的に行っていくことが期待される。

と書かれているから,まあ大学としてはやらないわけにはいかないのかな.

しかし,勝手に法人化されてしまって,「中期目標」を書かなきゃいけなくなった時は,まだ成果主義が流行っていた(我々はそうは思ってなかったけど)だけで,厚労省も「見直せ」っていっているんだから,そんな「時代遅れ」のシステムを今更せっせと導入しなくていいんじゃないの?

もっとも,白書は「必ずしも成功していないと結論付けた上で,制度の適用範囲を見直し,労働意欲の向上につながる部門に限定して積極活用する」としているらしい.大学は適用がふさわしい職場だ,ということだろうか...
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by nobu_san | 2008-07-24 23:43 | 大学問題
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