2008年 03月 09日
学習指導要領の改訂案
登録している全大教のメールリストに「学習指導要領案と学校教育法施行規則の一部を改正する省令案についての意見公募」のことが流れた.

これは何かしないと,と思ったが,教育基本法ならともかく,なにしろ学習指導要領というものを見たことがない.いったいどういうことが書いてあるのか,そもそも現行の指導要領がどうなっているのかも知らない.ということで,改訂案現行指導要領をざっと見てみた.各科目の細々とした記述は良く分らないので,気になる道徳を見てみると,例えば指導計画の作成法が以下のようになっている.今のところ指導要領もない大学人にはあまりピンと来ないが,こういう記述が現場を厳しく統制することになるのだろう.

第3章 道徳
第3 指導計画の作成と内容の取扱い
(改訂案)
各学校においては,校長の方針の下に,道徳教育の推進を主に担当する教師(以下「道徳教育推進教師」という。)を中心に,全教師が協力して道徳教育を展開するため,次に示すところにより,道徳教育の全体計画と道徳の時間の年間指導計画を作成するものとする。
(現行)
各学校においては,校長をはじめ全教師が協力して道徳教育を展開するため,次に示すところにより,道徳教育の全体計画と道徳の時間の年間指導計画を作成するものとする。



教えるべきことが明確化し易い教科目ならともかく,道徳の指導計画の策定を校長個人の方針に寄るように強いるのはどうか.折しも,川口市の高校校長の脅迫メール事件が報じられた.卒業式の式辞では「共に認め合い高め合う人間関係をつくっていこう」と述べていたと報じられているから,なんとも悪い冗談のようである.報道では「校長は教育改革に熱心」だったとしているから,やはりどこぞと同じで,「改革熱」にやられるような状況ではろくなことはないということか.
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by nobu_san | 2008-03-09 12:36 | 憲法・平和
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