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2008年 01月 31日
「大学の教育内容に指針」とは
昨日共同通信が配信した大学の教育内容に指針 文科省、学部専門分野別に」という記事はどういうことだろう.ついにここまで来たか,という感じか.

大学の学部(学士課程)の教育期間で学生が身に付けるべき知識や技術など教育内容や到達目標を示した指針を、各専門分野ごとに策定する方針

ということだが,なぜ今,なんのために,ということは記事からは読みとれない.文科省のホームページでも,関連情報は探せなかった.記事は,

文科省は、指針策定により学生の卒業認定が厳格になるとともに、各大学の教育内容や実績を確認、評価しやすくなり、大学教育の質向上が図れるとしている。

している.ということは,やっぱり「評価」で大学を縛りますよ,縛りたいです,ということか.

しかし,いろんな複合型の学部学科が乱立している現在,実際問題としてそんな指針の策定なんて可能なのだろうか,とも思う.例えば乱立している「人間科学部」なんてのは大学毎に教育理念は千差万別なのではないだろうか.果して共通の指針なんてあり得るのか.また,「個性輝く大学づくり」なんてスローガンで特色ある大学教育支援プログラムなんてのをやっていて,自己矛盾は感じないのだろうか?

日本学術会議に審議を依頼するらしいから,もしも「指針」を出したら日本学術会議のレベルが知れるということかも.
by nobu_san | 2008-01-31 23:08 | 大学問題
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