2007年 12月 17日
専門バカ状態の私
学内の信号待ちでいっしょになった紳士に「何をしているのか」と声をかけられた.仕事の内容を簡単に説明しようとしたのだが,私の説明に「光」が出て来て,その先が良くなかった.

「光は粒子ですか」から始まって「光はモノですか」となり,立ち話で議論もなんだからとお茶でも飲みながらということで喫茶部に行って,「モノとは何か」,「電気はモノか」とずっと議論することになった.その後さらに後半戦は「(生命でない)分子に機能があるか」とか「生命とは何か」の議論にまでなってしまった.

年配の紳士だったので,どこかのそれなりの教授だったら失礼になっては,という意識もあって深みにはまってしまったところもあるのだが,情無いことに,日頃,分子の世界にしか居ない私には,この人の議論になかなか太刀打ち出来なかった.結局,怪しい理論をずっと教授していただいたが,ただ随分物分りの悪いヤツという扱いになってしまった.言ってみれば,私自身専門バカ状態であり,教養としての一般学問レベルは高くないということが,こういう議論をしてみると痛感させられる.反省すると同時に,大学教育に求められている(いた)ものは,そういう議論が怪しくならないできちんと出来ることなのではないかなと思った.

しかし,この「紳士」何者か...議論に付き合う私も私だが,議論を吹っ掛けて来る「紳士」も不思議な人である.例を出して話すのもなかなかうまかったし,いろんな人が居るもんだ.理論の怪しさを除けば,こういう人が授業をしたら学生は随分面白いのかも知れない.

明日,旧所属の課程博士の院生の予備審査に出掛けるのだが,いきなり「生命とは何ですか」とかをやってみようかな...いや,それは公聴会の時の方が面白いか...
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by nobu_san | 2007-12-17 17:49 | 大学問題
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