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2007年 12月 03日
大学院授業
週末某学会に出席していて,帰路の新幹線で明日の修士1年生の授業の予習(というか作成した資料の復習)をした.受講者は13人だが,彼等には学部の間に学んでいることにかなりバラつきがあるようであり,一応大学院の授業ということで考えた内容には授業の前提として要求していることに無理があるかもと思う部分がいくつか気になった.
こっちが前提としているような事を知らないことを恥しいとでも思って予習ないし復習してくれれば良いのだが,そんなことは平気で出席だけはきちんとしてくれるので非常にやりにくい.私の能力によるのだろうが,あまり学生の背景に関係ないような授業を考えると,なんだかただの耳学問をさせているだけのようなものになる.学生のばらつきが大きいのも分野にもよるのかも知れない.物理のような積み上げ型の学問でない分野の大学院授業って,みんなどんな感じで設計しているのだろうか.

そういえば,昔々のことだが,私自身,化学の修士から物理の博士に編入したので,修士の単位が読み換えられないということで博士の1年生の時に修士1年生の素粒子論だとかプラズマ物理学とかを受講することになって,化学から物理に移行した私はレポートに随分泣いた記憶がある.私のやるような授業の要求はそれよりはずっとましだと思うのだが...
by nobu_san | 2007-12-03 00:22 | 大学問題
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