2007年 01月 25日
さて,今期の授業評価はどうだろう...
年明けから3週続いた出張シリーズがやっと終わった.そろそろ今期の授業も終わる.今日の授業の終わりに,例によって大学の評価室の作成した学生による授業評価のアンケートを実施した.同じ科目の昨年度の学生評価はなかなか厳しかったので,私としては今年度は随分「工夫」したのだ.特に,カリキュラムの改変によってこの科目は今年度が最後になる.例年「分からない」,「早すぎる」という指摘をされるので,今回は比喩を交えたり,特にゆっくり,自分ではかなり説明がくどいかなと思うくらいにしてみた.

また,今年度から,学科として全授業科目に毎回レポートを課すことが決定されたので,簡単な設問2つの他に「当日の授業内容についての質問」を必須とした.授業中に「何か質問は?」と訊いても誰も何も言わないし,かといって前期に履修済みのはずのことを含めてこちらから色々背景となる事柄等を質問してみると「分かりません」としか答えないので,それなら「質問書」をまたやってみようと考えた.今回はTAも手伝ってくれて,主な質問には「回答」を作成して配布し,私自身も全部目を通してコメントを書いた.ただ今回は数年前にやってみた時と比べてこっちがうなるような質問はほとんど無く,最後までこの毎回「質問」は苦痛で,止めて欲しいと考えていた学生も居たようなので,「疑問の持ち方」のような話をもうちょっとした方が良かったのかも知れない.

ちなみにうちの大学の学生による授業評価の内容は以下のようなものだ.

このアンケートは,授業改善を目的として実施するものです。あなたの意見は今後の授業改善に生かされます。アンケートの回答によりあなたが不利益を被ることはありませんので,率直な回答をお願いします。設問は全てで16問あります。裏面には自由意見欄がありますので,この授業に対する自由な意見を述べてくださへ。アンケート記入後は,授業担当教員の指示に従って提出願います。この授業(講義・演習)について,以下の各設問に対してどう考えますか。それぞれについて,該当するものを1つ選んで番号又は記号に○を付けてください。54321の評点は,「強くそう思う・そう思う・どちらともいえない・そうは思わない・強くそう思わない」の順とします。ただし,設問の4,11,13については,各設問に()書きで付記している評点基準とします。

1 シラバスは,授業の目標,内容,評価方法を明快に示していた。
2 授業はシラバスにそって行われていた。
3 授業で要求される作業量(レポート,課題,予習。復習など)は適切であった。
4 授業内容の難易度は適切であった。
 (「極めて難しい,難しい,適切,やさしい,極めてやさしい」の順)
5 教員の説明はわかりやすかった。
6 教員の熱意が伝わってきた。
7 教員の話し方は聞き取りやすかった。
8 教員は効果的に学生の参加(発言,自主的学習,作業など)を促した。
9 教員は学生の質問・発言等に適切に対応した。
10 黒板,教科書,プリントやAV機器等の使われ方が効果的であった。
11 この授業の自分の出席率は()%程度であった。
 (ほぼ「100,80,60,40,20%」の順)
12 質問,発言,調査,自習などにより,自分はこの授業に積極的に参加した。
13 この授業1回(90分)のための予習。復習に費やした時間は平均()であった。
 (「4時間以上,3時間,2時間,1時間,30分以下」の順)
14 私はシラバスの到達目標を達成できた。
15 授業により知的に刺激され,さらに深く勉強したくなった。
16 授業は全体として満足できるものであった。


大学の評価室から集計結果が帰って来るのは半年以上も先の事.この授業科目はこれで最後ということでかなり工夫したつもりだったので,ちょっと期待して授業評価の内容を盗み見てみた.で,がっかり...項目によっては5段階で「1」を付けている学生も居たりする.「毎回の予習復習にはほとんど時間を使わなかったけど,授業の難易度は高く,教員の説明は分かりにくい」なんて回答が平気で出来るのには授業評価以前の問題もあるような気もするが,そういう実態を前提とした授業設計が出来ていない私の教育能力の問題だろうか.評価室から返送されてくる「結果」には,そういう分析はない.うちの教授には「真面目にやるからだ」と言われたりするし,どうにも教育意欲を保つのが厳しい...


そういえば,文科省は2008年度から全大学で教員の授業方法の研修(FD)を義務化する方針という.

私もこの大学に赴任して来た年に,「学科から一人必ず出席せよ」ということで,合宿形式のFDに参加した.そこで学んだ授業方法は,科目の特性の範囲内で,もちろん今の授業にも活かしているつもりなのだが...

しかし,そのFD合宿で一番記憶に残っているのは,当時の学長が挨拶で,「あなたにしか出来ない授業をしてもらっては困る」と話した事.15年近く大学から離れていた私にとっては,私の持っていた「大学」の授業(講義ですね)のイメージと違って,ちょっとした驚きだった.
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by nobu_san | 2007-01-25 00:26 | 大学問題
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