2006年 09月 03日
日本の学生の戦争観
ちょっとたまってしまっていた「JCJふらっしゅ」を読んでいたら,気になる記事があった.

8月25日の記事だが,韓国青少年開発院が日本,韓国,中国の若者約1000人を対象に行った調査結果では,「戦争になれば戦うか」との問いに「イエス」と答えたのは日本が41.4%で最も多く,2番目の中国でも14.4%,韓国では10.2%しかなく,日本の若者が突出しているそうだ.しかし,その反面,日本は「ひとまず逃げる」も38.4%もある.これに対して韓国は「状況をみて判断する」が34.4%,中国では「出来る役割を果たす」が55.7%で最多である.日本の若者の状況は中韓に比べて変だ.「JCJふらっしゅ」では,

逃げ出すと答えた日本の若者の多かった半面、4割が戦うと答えた。日本は中国や韓国などのように徴兵制度がない。兵役の実感がわかないということなのだろうが、それが「戦争」の悲惨さを想像できない、人の命の大切さを実感できない人々を生み出す傾向に結びつくのだとしたら、見直すべきことは多々ある。それを逆手に取って、教育基本法改悪を唱える政治家もいる。要注意だ。

とコメントしている.しかし,たぶんこれは兵役の有無だけの差ではないだろう.中国や韓国の多数回答と比べて,まずは考えてみる様子が無さそうなのも気になる.

26日の道新の夕刊「ニュースへの視点」で,NHKが15日の番組中で実施したアンケート結果を桂敬一が紹介している(これも29日の「JCJふらっしゅ」に転載されている).アンケートでは「首相参拝」の支持率は,二十〜三十歳代では約70%にもなっている.これに対して五十〜六十歳代は参拝反対が約55%と多数派である.

戦争の「記憶(*)」の無い世代では,小泉首相の参拝,あるいはその理由の説明にも特に不快感を持たないということか.こういう意味では,戦後の教育は何を今更「改革」するのかというほど「成功」してしまっている.状況はなかなか容易でない.


* 40代で,もちろん戦後生まれの私も,戦争の「記憶」を有している.しかし,これらのアンケートの結果では,もしかしたら,私たちの世代が,ぎりぎりそういう世代なのかもしれない.
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by nobu_san | 2006-09-03 00:56 | 憲法・平和
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