2006年 05月 03日
憲法記念日
憲法記念日を前にして,北海道新聞は2日の夕刊の文化欄に渡辺治の「日本国憲法前文を読み直す」というコラムを載せた.夕刊とはいえ,こういうのを載せる道新は好きである.ただ,残念ながら道新のホームページには掲載されていないようだ.

改憲派に常に敵視され,「罵倒されさえする前文」を読み直し,「ただ一点,戦争に明け暮れてきた過去の日本を否定し,武力によらない平和の原則を表明することに集中している」点で,「理想の前文」ではなくても「最良の前文」と断言している.

これをうやむやにして捨て去り,自衛隊の米軍との一体化を図り,アジアでの孤立化を深める権力者たちの振る舞いからは,「普通」の感覚からすれば八方ふさがりの未来しか見えて来ない.

教育基本法もそうだ.現行法は,もしかしたら理想でなくても最良の基本法ではないか.10条によってこれまで(実際はともかく)教育の政治的支配と官僚的支配が法的には禁じられて来た.「改正」案では逆に行政の積極的な関与が規定される.文科省は「教育基本法改正推進本部」を設置して,取り組みを強化する.一旦「装置」が作られたら,権力はそれを最大限利用する(あるいは,非権力側は,それに最大限順応しようとする)ことを法人化という機会に身を以て体験している大学人は,これに強く反対する責務があろう(憲法12条).
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by nobu_san | 2006-05-03 01:25 | 憲法・平和
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