2005年 07月 29日
大学の施設管理
7月27日付朝日新聞が「国立大、施設管理ずさん 8割が工事履歴残さず」として,「国立大学の8割は過去にどんな施設工事をしたかすら記録していない。こんな国立大学のずさんな管理状況が、文部科学省の実態調査で浮かび上がった。」と報じている.

事実はそうかも知れない.何かの工事をしようとして,何が問題になるかが分からず,結局現場を歩いて確認するなんてことはたぶん「普通」だろう.しかし,運営費交付金削減に対応するため,教職員の削減や業務のアウトソーシングの検討を進めている大学では,なぜそうなってしまっていたのかの分析がもっと必要ではないか.報道では「施設の完成時に建設会社から引き渡された図面を工事担当の施設部門がしまいこんだままにしたり、国立大学では学部ごとに予算が配分されていたため各学部が勝手に修繕をしたあと本部に届けていなかったりしたのが原因という。」とし,「民間から会議に参加した専門家委員は、『普通の企業ではありえない』と指摘した。」としている.

私立大学と国立大学の比較もされていて,私立大学の方が優秀だ.私には,国立大学が管理職を文科省人事で短期間に回し,大学生え抜きの職員を育てて来なかったのが原因の一つなのではないかと思える.こういう事実が明らかになると,たぶん「システム」が検討されるのだろう.しかし,実はこういう問題は「システム」の問題ではなく,「人」なんじゃないか.
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by nobu_san | 2005-07-29 23:00 | 大学問題
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