2005年 06月 11日
小森陽一さん北区里がえり講演会
小森陽一さんの講演会に出かけて来た.もちろんテーマは「憲法9条」.立ち見が出るほどで,750人くらいの参加者だった.

憲法前文の読み方,憲法9条と国連憲章の関係といった憲法そのものの話から,米英の「集団的自衛権」の行使とイラク戦争,さらにはその背景にあるアメリカの世界戦略(カスピ海沿岸からインド洋),そしてアジアの現状と9条の生きた効果までうまく話された.今,改憲勢力がなぜ憲法を変えようとしなければならないのかが非常に良く分かった.

教育基本法改正論議で必ず話題になる「愛国心」もフランス革命期に兵士に国民を大量動員するために政府が作り出した歴史の浅い人工的な概念であることも指摘された.

あらためて憲法,教育基本法を変える必要は無いことを確認した一日となった.

  • 9条は国連憲章1条,2条を基に,さらに積極的に国際平和を「希求」している.「一国平和主義」などでは無い.
  • 99条で天皇,3権,公務員に憲法尊重,擁護の義務が課されているが,12条で「不断の努力」が国民に要請されている.
  • 新たな「権利」を規定しようという加憲の主張にも憲法13条があれば十分.



余談だが,小森さんが導入部分で,東大の教授になる時に書いた「宣誓書」の話をしていた.私も最初に国家公務員になった時に署名させられたが,こんなの.

    宣  誓  書

 私は、国民全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべき
責務を深く自覚し、日本国憲法を遵守し、並びに法令及び上司の
職務上の命令に従い、不偏不党かつ公正に職務の遂行に当たるこ
とをかたく誓います。
     年 月 日
                    氏    名

要は,「日本国憲法を遵守」する義務を負っているのは国民ではなく公務員を含む「国」の方なのだ(憲法99条)ということだ.私は去年の国立大学法人化によって,有無を言わせず国家公務員から法人職員にされてしまった.もう私の宣誓書は不要だろうが,返してもらってない...


「ごまめ」から「かめ」にしたからでもないけど,更新が遅くなってしまった.
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by nobu_san | 2005-06-11 22:58 | 憲法・平和
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