2005年 04月 06日
教科書
教科書検定結果が公表された.

大学に進学して来る学生を受け入れる立場で,しかも中学校の教育現場の実態を知らない者としては,周期律表の復活等は歓迎出来る.一方で,なぜ削ったのか,なぜ戻すのかのきちんとした議論が無いようなのはどうかと思う.長期的な方針も無いまま,その時々の雰囲気で強力な検定権限を行使されたのではたまったものではない.

竹島の記述とそれに対するアジア諸国の反発を中心にして,今回も「つくる会」教科書関係の報道が多い.前回の「つくる会」の歴史教科書市販本の,歴史を学ぶのは過去の事実を知ることではなく「過去の事実について,過去の人がどう考えていたかを学ぶこと」という主張には違和感を感じ,特に豊富な「コラム」が伝える「過去の人の考え方」には疑問を感じるものが多かった(そもそも子供達が,教科書に書いてあることが「客観的事実」ではなく「過去の人の考え方」であるという主張を理解出来るのだろうか?)が,今回はどうなっているのだろうか.新聞報道等では「自国中心史観」は変わらないが「穏健になっている」らしいので,もしかしたら採択率が上がるのだろうか.

これから子供が教育を受けることになる親としては,教科書は気になる問題の一つである.教科書も含めて,ものごとを批判的にみる習慣を付けろということなのかも知れないが,「しっかり勉強しな」と素直に言えない教科書を教育に使う国はどうなのだろうか...
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by nobu_san | 2005-04-06 23:33 | 気になること
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