2010年 11月 13日
パブコメという装置
昨日,年金制度改革や税負担の公平化とセットで議論されている共通番号制度へのパブコメの結果が報じられた.コメント数は,わずか148件(団体52件,個人96件).

しかし,NHKは共通番号制度 幅広い活用支持という見出しで,毎日は共通番号制度:「スウェーデン型」47%が支持として報じている.

報道によれば,政府は,「この結果を踏まえ」あるいは,この「国民の意見を参考に」今後議論を進めるらしい.まともな審議機関であれば,このわずか148件の意見分布は参考には出来ないだろう.しかし,「47%が」とか「半数が」とかにしてしまえば,「利用」することは出来る.

さて,国立大学の運営費交付金に関する政策コンテストのパブコメは,危機感を持った大学や学会が大学人を総動員したので「数」だけは断トツだ.(PDFはここ).2ページの府省別グラフを見れば,ちょっと異常.大学によっては,「みなさんのご協力でたくさんコメントが集まりました」とホームページで御礼をしている所もある.しかし,まともな感覚であれば,こんなパブコメってどうやって分析して,どう結果を利用できるのか疑問だ.コメントが「関係者」に偏っていた,として割引くことも可能ではないか.

母集団がどうであったか,統計的に意味があるかなんてことには関係なく,「数字」をどうにでも利用することが出来ることは,上の報道でも示されている.危険な装置であることだけは確かだと思う…
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by nobu_san | 2010-11-13 11:07 | 憲法・平和
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