2010年 06月 07日
京都大学理学部支援の要請に思う
昨日の朝日新聞のニュースに京大理学部SOS「このままでは教員削減」寄付募集中というのがあった.

詳細は京大理学部のホームページに理学への支援のお願いとして掲載されているのでそちらをご覧いただきたいが,かなり乱暴に要約すると「国からの交付金は削減が続いている.理学部が目指す研究では短期的な成果を問われる競争的資金の獲得に奔走するのは本旨に反するし得意ではない.だから皆様の善意の援助を」かな.

国立大学法人化の「反対者」であったひねくれ者の私がひっかかるのは,本来,社会的共通資本であるはずの国立大学の整備運営を「国」が放棄しようとしている時に,それならと国民に税金とは別に個別に直接の負担をお願いするようなものなのか,ということ.

京大なら全国展開でこういうことが出来るのかも知れないが,地方の中小国立大学は同じことは出来ないだろう.危機感を持つのは良いのだと思うが,「国立大学」の中での京大の地位から考えると,それは自分のところをなんとかするための寄付集めに向うのではなく,国立大学全体のありようを考えた上での「国」への働き掛けになるべきではないのか.

部局のホームページに掲載されているということは,教授会でも議論があったのだろうか.そこではどういう議論があったのだろう.いや,今や事後報告とその了承機関となった教授会ではそんなことは議論されないのかも知れない.

うちの大学も基金集めをやっている...
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by nobu_san | 2010-06-07 19:16 | 大学問題
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