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2012年 06月 17日
給与削減
久しぶりの更新ついでにこれも…



うちの大学でも14日の昼休みに「教職員給与削減説明会」が開催されました.

総長の説明の後の質疑の時に,私のような任期付教員も「平等」に削減するのか,と一応質問してみました.特任教員や契約職員は削減対象外なのに,法的な任期が付いているけど「定員」である私のような教員は「平等」に削減されます.現行制度では「任期5年,更新は1回のみ可で2年」なので不満です.そもそも何も特別な待遇は無く,ただただ任期があるだけ,しかも校費配分は普通の教員の1/2なので全くモチベーションは上がりません...年中次の職を気にしてますが,そうそうありそうにないです.そういえば,うちの大学の給与を削減したら頭脳流出するぞという意見も出ていますが,私のレベルでは流出しようにも容易ではないです...


あと,説明会の最初に,総長が「震災後しっかりした発言をしなかった」となかなか良い反省を述べられていたのを受け,悪い癖で,ついつい「この(給与削減)問題ではどう発言をしていくのか?」と言ってしまいました…被害額と復興予算額の関係で,ばらまきに廻されるだけではと,本当にこの削減が必要と思うのかも訊いてみましたが,実際の被害だけでなく被災地の産業振興にもお金がかかるというような返事になって来たので,ついつい不規則発言をしてしまいました...


もう一つ気になったのは,何度も何度も「追い込まれてから削減を実施するのではなく,大学の尊厳を保てる間に判断をしたい」というような趣旨(「尊厳」でしたっけ?あと表現も不正確メモを取らなかったのでちょっと怪しい)のことを言われていたのもかなりひっかかった.そこも突っ込みたかったけど,現職場では前職場のように不必要に目立たない様にしておこうと思っている(た?)ので止めておきました.

# by nobu_san | 2012-06-17 12:39 | 大学問題
2012年 06月 17日
再稼働させるのか…
装置屋の端くれとしては,何かあった時に制御不能になって,しかもどうにもならない被害を引き起こす現在の原発は認め難いですね.後処理も含めて技術開発がされるまでは使うべきでないというのが科学的には正しい判断なのだと思います.

個人で負えない責任が生ずるような判断を「政治判断」というのかも知れませんが,「私の責任で最終判断した」と首相が言うのも,福島の現実の後ではなんとも軽い.そもそも,とれるはずもない「責任」を持つと言って首相は再稼働を判断し,とる必要があるのかも怪しい万一の停電の「責任」で脅されて地元知事達が屈する図は妙です.

15日夜に1万人以上が首相官邸を包囲した抗議行動をマスメディアが一切報道しなかったのも気になります.最近TVは見ないのですが,反原発の姿勢がかなり明確な中日新聞も1行も報道しませんでした.メデイアとしては,重要な問題でうかつな世論誘導は避けたいということかも知れませんが,完全に無視してしまうよりは事実を淡々と伝える方が,後で報道の「責任」を問われることはないのではと思いましたが,どうでしょう.

(えらいしばらくぶりに更新ですので,誰も見に来る人も居ないでしょう.今日は寝不足なので不適切な表現や議論がある可能性があります.そもそも「お前は電気を使う施設を造っとるじゃないか」と言われたら反論できません.気に触る方が居たら無視して下さい.)
# by nobu_san | 2012-06-17 12:22 | 気になること
2011年 09月 07日
「日本人の誇り」
中日新聞の「自著を語る」欄で紹介されていたので,通勤読書で藤原正彦氏の「日本人の誇り」を期待して読んだ.この国の「現状」に対する危機意識はおそらく著者と共有することが出来る.

しかし…

主張の強さに比較すれば,議論が相当荒っぽい.現状の日本の困難の全てを,戦後の米国による「罪意識扶植計画」と日教組に完全に押しつけて読者を煽るような流れには,かなり違和感を感じる.著者に言わせれば,私がそれらに完全に洗脳されてしまっているということかも知れない.こうした本は必ずしも「科学的」である必要は無いのであろうが,主題の性格からは,根拠として紹介されている「事実」の裏付け情報がきちんと示されないと,私のような者は読んでいて非常に不安になる.また,現在の考え方で過去を評価してはいけないと何度も指摘しながら,当時の米国の事情を背負っていたのであろう「罪意識扶植計画」と,やはり当時の情勢を背景に活動したのであろう(当時の)日教組を批判して全てを押しつけているのは,それこそ自己矛盾していないだろうか.第二次世界大戦およびその後を日米双方の立場で議論するのであれば,私としては,例えば油井大三郎の「なぜ戦争観は衝突するか」のように文献情報もきちんと配置して冷静に分析していく姿勢の方が好ましい.「日本人の誇り」の読者にも是非一読を勧めたい.

google検索してみると,著者の望むように煽られて「誇り」を回復している人々も結構居るようである.しかし,そうしたblog等では,概して「日本人であること」自体に誇りを持つのではなく,反米,反中国,反北朝鮮,反日教組といったねじ曲がった雰囲気が感じられるのは気のせいだろうか.いわば「仮想敵」を配置して,自身の「誇り」を回復しているような感じであり,自らの本性に湧き出る誇りを感得している様子は観られないように思う.まさか著者はそうしたことを望んでいるのではあるまい.

ちなみに,私はワイツゼッカーの演説「荒れ野の40年」が大好きである.「罪意識」を自ら明確に示しながらも,そこにはある種の尊厳を感じることが出来る.戦後の日本に観られなかったもの,日本には感じられない「誇り」とは,実はこうしたことではないのか.この本に煽られて色々と主張しているblog等にも,そうした「誇り」は全く感じることが出来ない.非常に残念であるが…
# by nobu_san | 2011-09-07 23:56 | 憲法・平和
2011年 08月 31日
脱原発もノーサイド?
10日ぶりに帰国して中日新聞を見てたら,野田新総理関連記事で「脱原発もノーサイド?」というのがありました.後退するのでしょうか…

今回の学会は,昼に「ランチボックス」というパサパサのサンドイッチが出たので,バンケット以外にも昼休みに会場で諸外国の知らない人達と雑談することが出来ました.

で,昨日の昼はドイツのBESSYシンクロトロンの若手と話をしていたら,地震と原発の話になりました.彼の意見ではドイツの「脱原発」も選挙用の主張に過ぎない,政治家とはそういうもんだという評価でした.そうかも知れません.

とすると,日本の政治家とドイツの政治家の発言の方向が違うのは,両国の選挙民の意識が違うのを反映しているということでしょうか?
あるいは政治家が意識する「選挙民」が違うのかも知れません…

特に日本の場合,現実に大きな被害が出ていることを考えると,ドイツ人から見ると随分不思議なようです.
# by nobu_san | 2011-08-31 16:33 | 気になること
2011年 07月 14日
今こそ自衛隊の「再編」
大内要三氏の「オペレーション・トモダチとは何だったか」

私が大好きな「きみはサンダーバードを知っているか」だが,今なら,議論の可能性があるんじゃないかな.最先端のレスキュー機器でも,自衛隊の重火器とは比べ物にならないくらい安価だろうし.なぜか唯一叩かれない「公務員」である自衛隊員ですが,議論する価値はあるのでは.
# by nobu_san | 2011-07-14 12:50 | 憲法・平和